相続で有名な笹岡先生のセミナーに初参加してきました。
セミナーの内容は
「借地権税務の理解と検討」
簡単に言いますと、
民法上の借地権と税法上の借地権の違いと、
それらをベースにした実務上の問題点などについてです。
実際の内容はとてもボリュームがありまして、
とても1日では理解しきれるものではないと思いますが、
それを1日で分かりやすく説明して下さいました。
何度、目からうろこが落ちたことか・・
断片的な知識がようやく繋がりました!
と同時にまだまだ勉強不足を感じた次第です。。
また、笹岡先生は印象的な言葉を残して下さいました。
「しっかり勉強していれば、価格競争もTPPも心配することはない」
こんなに勉強している士業は他にいないのだから。
弁護士法も民法も、改正はほとんどないが、税法は毎年改正がある。
それを勉強しているのだから胸を張っていい。
みたいな事をおっしゃっていました。
最近、税理士業界は価格競争に思いっきりさらされています。
しかし、税理士の仕事は本来、価格競争があるのは好ましくないと思います。
それは、時間単位で計算出来るものではないからです。
価格競争に巻き込まれてしまうと、税理士としての品質が落ちるでしょう。
馬車馬のように作業に追われ、本来の仕事であるべき勉強が出来なくなりますから。
私たちは、自分たちが勉強してきたことや経験してきたことを、
お客様が必要としているタイミングで提供します。
”税理士は何もしてくれない”
そう思われている経営者の方、その税理士は恐らく価格競争に巻き込まれているか、
もしくは勉強しない税理士なのかもしれません。
”税理士は何もしてくれない”
そういうイメージが蔓延してしまうと、
税理士の本来あるべき姿が失われていってしまうのではないかと心配になります。
これは、大変悩ましい限りです。
しかし、「一生勉強」を決意して税理士になったのだから、胸を張って仕事をしていこうと思います。